頭痛や偏頭痛。悩まされ入る方は多いです。しかも2009年のデータでは小学生の8人に1人、中学生の4人に1人が悩んでいるなど、低年齢化も著しいみたいです。仮病と思われて辛い学生生活を過ごし、とりあえずは鎮痛剤を飲んでやり過ごすものの、大人になって甲状腺に異常が出たり、髄膜炎に発展するケースも増えているのだとか。
頭痛がすれば頭痛薬を飲めば大体簡単に治まります。病院のお医者さんも詳しい説明もなく比較的簡単に処方しますし、薬局やドラッグストアでも手軽に手に入り、子どもでも気軽に服用しています。痛いのは誰でも嫌です。薬を飲むことで痛みが抑えられるのだから手を伸ばしたくなる気持ちはよくわかります。
ですが、その結果、低体温、肩こり、腰痛、肌荒れといった副作用もあることを知っていただきたいです。
たいていの鎮痛剤は頭痛と生理痛の両方に効きます。
患部が違うのになぜ?と疑問に思われたことはないですか?
上の図が通常の状態。下の図が血流が増えて血管が拡張し、まわりの神経に触れた状態です。この状態になると、痛みやムカムカといった不快な感覚になります。つまり、頭痛も生理痛も血流が増えているから症状が出ます。これが痛みの正体。
偏頭痛もセロトニンが関係しているといわれていたり、未だわからない点も残されていますが、原因がわからないだけで、血管の急激な拡張によるものには変わりありません。
平日仕事で緊張やストレスにさらされて収縮した血管が、週末になりホッとしたとき頭痛になる人も少なくありません。ウィークエンドヘッドエイク(週末頭痛)なんて言葉もできています。ホッとした瞬間に収縮した血管がリバウンドで拡張されて大量の血液が流れることで頭痛を引き起こすわけですね。
血流が増えているということは、その部分の損傷を身体が治そうとしています。鎮痛剤はたいていアスピリン、インドメタシン、ロキソプロフェン(ロキソニン)、アミノサリチル酸といった成分が主体になっていますが、これらの成分は主に血流を抑制する働きがあります。
つまり、お薬は血流を悪くすることで痛みを出さないようにしているだけで、治しているわけではありません。
だから、痛みの場所が頭だろうが下腹部であろうがどこでも効くわけです。
それどころか、意図的に血流を悪くしているわけなので、回復を阻害しているということを理解していただきたいのです。
細胞や臓器の疲労や傷を治そうと血管を拡張させ血流が増える
↓
痛みが起きる
↓
薬で痛みを一時的に抑えても
↓
その薬が実はカラダを悪くして
↓
悪くなったカラダを治そうとするとき、より大きな痛みを起し
↓
大きくなった痛みを抑えるためにより強力な、または多量の痛み止めに頼る。
↓
さらに回復が遅れカラダが悪くなる
・・・といった悪循環。
どうしてもという緊急処置の場合は仕方ありませんが、サプリメント感覚で気軽に服用すると恐いです。
例えばロキソニンを飲まれた方は、その後尿量が少なくなっていませんでしたか?
腎臓は1日に150~180リットルの血液をろ過します。つまり1分間に100ミリリットルもの血液を処理して尿をつくります。それだけ大量の血液が腎臓に送られるわけですが、血流が悪くなると尿が作られなくなってしまいます。それはつまり血液の汚れが外へ捨てられずに体内を循環し続けるということ。汚れたままの血液が全身を循環し、汚れた血液で全身の臓器が動くということ。 腐った食べ物を食べて働かさられているようなもの。悪影響がないわけがありません。
こういうとき、どうしてあげればいいかというと、徹底的に身体を温めてあげればいいのです。
・ゆっくりお風呂に入る
・半身浴
・足湯
・運動
・服装を見直す
・足もみ(足つぼ)
・カラダをあたためる食事 など
痛みは身体を修復してくれている反応。痛み止めの薬にたよるのではなく、その反応を促すために血液の流れを促すことをしてあげることをすべきだと思います。そして一番大切なのは「なぜ痛みが発生しているのか」に目を向けることだと思います。
頭痛がおきたらとりあえずお薬でスッキリ! で終わらせるのではなく、身体からの警告だと捕らえて、なにが原因か、カラダに負担とストレスをかけていることはないかを考え普段の生活習慣を見直してもらえたらなと思います。薬でなかったことにしても問題解決からは遠ざかるだけです。
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