泡の役割
泡は、洗うときにいろいろな役目を果たしています。








泡で汚れを浮かせる
石鹸や洗剤は、界面活性作用(油脂と水を混ぜ合わせる力)で汚れを石鹸水(洗剤水)に溶かして落とします。
ですが、それとは別に、泡にも汚れを対象物から吸い出すようにはがし取り、包み込む作用があります。

これはホームセンターの店員さんから仕入れた知識なんですが、網戸洗い、カーペットの染み抜きなどでは泡をぬりつけて汚れを浮かせ、 汚れを含んだ泡ごと洗い流したり拭き取ったりして洗浄するのがいいらしいです。 だから網戸やカーペットの汚れ落しは泡スプレータイプが多いらしいのだそうです。




洗浄力の目安
泡は、石鹸液が洗浄力を持っているかどうかの目安としても利用できます。 泡は界面活性剤という成分が球状にたくさん並んだもの。この成分は、皮脂などにくっついた汚れがあると、それを取り囲んで水と一緒に流れやすい状態にしてくれるんですね。たくさん汚れがあると、たくさんの界面活性剤が取り囲むことになります。
経験的に、髪がとても汚れていたときのシャンプーは、あまり泡が立たないですよね。泡になる前に界面活性剤がなくなってしまうからなんです。



クッション剤として
洗顔を考えたとき、これが一番重要です。泡は空気を含んでいるのでクッション性があります。「シャンプーのときは充分泡立てて」と言われるのは、摩擦によるダメージからお肌や髪を守るためです。また、顔や身体も泡で包むようにして洗うと、摩擦による肌への刺激が少なくてすみます。



洗顔はモコモコ泡でやさしくするのがコツ。
日本人の肌は薄く、とてもデリケート。ゴシゴシは厳禁です。 シャンプーや石鹸、ボディーソープには研磨剤は含まれていませんし、汚れを削り取るわけでもありません。 イメージとしては化学反応で中和しているだけです。ですから、泡で軽くなでるだけでも十分汚れは落ちるのですよ。
注意していただきたいのが洗顔の時間。20秒以内の短時間でなで洗いをおすすめします。 どんなに優しい洗顔料でもお肌に長くつけておくと負担になります。 丁寧に洗顔しないといけないといって、じっくり時間をかけて洗顔する方がいらっしゃいますが、『丁寧』の意味を取り違えてしまわないようにして下さいね。


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カテゴリ:お手入れ
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