姿勢がいい人は年齢より若く見えますよね。逆に、ふけて見えてしまうひとは背中が曲がって、肩も前に出てることが多いと思います。いわゆる猫背や巻き肩です。最近は小学生や中学生も猫背で歩いている場面をよく見かけます。
背中が丸くなると活力がなくなります。お肌の老化も促進されます。肺を圧迫するからなんですね。
背筋をピンと伸ばしている状態では3000ccほどある肺活量が、猫背の状態では300ccと10分の1ほどになります。
食料は3週間、水は3日摂取しなくても生きていくことはできますが、酸素はたった3分で死に至る危険があります。 生命維持活動に酸素は極めて重要な物質です。吸い込む空気の量が減るとそれだけ活力も落ちるのは当然という理屈になります。
猫背の原因はさまざまですが、最近増えているのが浮き指。 日本理学療法士協会の調査によれば、女性は76.2%、男性は66.0%の方に浮き指の傾向があるそうです。浮き指とは足の指に適切な体重がかからずに浮いたような状態になってしまい、体重がかかと側に偏ってかかってしまっている症状のことを言います。
ハイヒールを履いた状態でレントゲンを撮るとこんなふうに写るみたいですね。 本来かかとに加わるはずの刺激がなくなり、常に背伸びをした姿勢になることで、足裏とふくらはぎのポンプ作用が機能しなくなります。足の指で地面をけることもなくなり、指への血流も悪くなります。つまり血液循環が悪くなります。これはむくみの原因にもなります。
指が反った状態が続くことで、ハイヒールを脱いだ状態でも指の反りがなおらず指が浮いてしまいます。
これが浮き指状態。指が浮くことで指に力が入らず、前方に傾いたときの踏ん張りが効かなくなってしまうので、重心が後ろへ。
そうすると後ろに倒れそうになるのでそれを防ぐために上半身が前のめりになってバランスをとる。猫背の完成です。
ヒールを履いていない時間は、足の指で地面を踏みしめて踏ん張る力を鍛えてあげて下さい。あわせて、脚のマッサージをしたり、体の後側の筋肉の筋トレをしたりして、直立に役立つ筋肉も鍛えてあげてくださいね。タオルを足の指でたぐり寄せる運動をしたり、下駄や草履を履くのも効果的です。おススメはご自宅にいる間はスリッパの代わりに室内用の草履を履くことです。最近は無印良品などでも手に入りやすいです。
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