耐え難い痛みに襲われる尿路結石。
尿路結石の患者数も、
1965年の調査では100人に4人の割合だったのものが、
1995年には100人に9人、2005年には12人と増えています。
男女別で見ると、男性は7人に1人、女性は15人に1人が
生涯のうちに、1度はかかるといわれているようですね。
尿路結石とは、とても小さな石の結晶が
尿の通り道で集まった結石のこと。
結石のある場所により、
腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、といわれます。
尿路結石になると、
「七転八倒の苦しみ」
「失神するほど強烈」
「地獄の苦しみ」
などと形容されるように、
身動きが取れないほどの痛みに襲われます。
これは腎臓に結石ができる、
腎臓結石の典型的な症状です。
腎臓で大きくなった結石が尿管をふさぎ、
本来、膀胱で溜まるはずの尿が、
尿管や腎臓に溜まります。
この腎臓に溜まった尿が腎臓の皮膜を圧迫し、
腰や背中などに激しい痛みを発生させます。
このときの痛みが「地獄の苦しみ」になるわけです。
そもそも、なぜ結石ができるでしょうか?
尿路結石は、シュウ酸が主な原因とされています。
シュウ酸や尿酸などが、カルシウムと結合したものが、
丁度そこにあったゴミ(細胞の欠片や細菌など)を核にして
結晶すると、尿路結石になります。
シュウ酸は、緑黄色野菜に含まれるアクの成分。
シュウ酸は胃腸の中でいっしょに食べたものの中に含まれる
カルシウムと結合し、便となって排泄されます。
つまり、カルシウムが血液中に吸収されることを
防いでくれているのですね。
ところが、カルシウムが足りないと、
シュウ酸は血液中に吸収され、
血液をろ過する腎臓へと運ばれます。
すると、腎臓で血液中のカルシウムと結合し、
シュウ酸カルシウムの結晶となり、
この結晶の集まりが結石になるのですね。
通常、結晶は結石になる前に尿として排出されるため、
結石になることはないはずなのですが・・・
そして、夏場のこの時期は一年間で
尿路結石が一番できる時期なのです。
なぜ、夏場になると尿路結石ができやすいのか?
その主な原因は「発汗」と「アルコール」
夏になると尿が非常に濃縮され、結晶ができ、
結石ができやすい状態になります。
・発汗について
私たちが1日に尿として排出される水分は、
通常約1.5リットルです。
ところが、夏場は体温を下げるために
発汗量が急増します。
すると、
本来、尿として出るはずの水分が汗となって排出
されるようになります。
そのため、夏場は尿の頻度・量が低下します。
だいたい通常時の半分の0.8リットルにまで減少するといわれます。
ですが、尿と異なり
汗はシュウ酸などの老廃物は排出しません。
つまり、シュウ酸やカルシウムは体内にとどまり、
尿の濃度が高くなってしまいます。
実は尿は効率よく老廃物を排出するために、
これ以上溶けきれないという飽和状態に近い濃度で、
様々な物質が溶け込んでいます。
ところが、汗をかき、尿の濃度が高まると、
この飽和状態を超えてしまい、
溶けきれなくなったシュウ酸カルシウムが結晶化
を始めてしまうのです。
その状態を放置してしまうと、
結晶はどんどん大きくなり、結石化していくのです。
・寝る前のアルコールについて
睡眠中のカラダはコップ3倍分の汗をかくため、
通常字でも水分不足の状態に陥っています。
朝の血液がドロドロになるのと同じように、
尿も濃縮されています。
朝一番の尿の色は濃いですよね。
寝る前のアルコールは、利尿作用が働き、
水分補給をしているつもりが脱水状態を促してしまうのですね。
寝るときに保持すべき水分が尿や汗として、
体の外へ出してしまいます。
この時期はビールのおいしい季節ですが、
飲んでそのまま寝てしまうというのは非常に危険です。
尿路結石の前兆を見逃さないことが大切です。
日ごろから尿をチェックすることが重要です。
尿の色が濃いオレンジ色が続く場合は要注意です。
この場合尿の濃度が濃すぎることを意味しているので、
尿路結石への注意が必要となります。
尿が泡立っているときも、
腎臓の機能が低下していることがあるため注意です。
血尿が出たときは、すでに結石化していて、
尿路が傷ついている可能性が高いので
泌尿器科での検査をオススメします。
予防方法
1.水分を多く摂る
2.カルシウム・食物繊維を多く摂る
3.シュウ酸の多い食品に注意する
4.塩分・砂糖・脂肪分を摂りすぎない
1に関して、目標は1日2リットル!
結石の形成は1日尿量が1リットル以下でできやすく、
2リットル以上でできにくくなるようです。
コーヒーやお茶は水分源にもなりますが
シュウ酸を含むので注意です。
利尿作用のないのもであれば、例えば麦茶でもいいですが、
できればお白湯が理想的です!
2と3に関して、緑黄色野菜など、
シュウ酸を多く含んだものを食べるときは、
例えば、ほうれん草を食べるときはカツオ節をあわせて摂るなど、
カルシウムをいっしょに摂ることです。
カルシウムがシュウ酸の血液への吸収を防いでくれます。
とにかく水分を摂って、尿の濃度を下げましょう。
関連記事
おやすみ前の水分補給
この夏見直そう、ホントはすごい麦茶
お白湯の効果その2
カテゴリ:健康メモ
尿路結石の患者数も、
1965年の調査では100人に4人の割合だったのものが、
1995年には100人に9人、2005年には12人と増えています。
男女別で見ると、男性は7人に1人、女性は15人に1人が
生涯のうちに、1度はかかるといわれているようですね。
尿路結石とは、とても小さな石の結晶が
尿の通り道で集まった結石のこと。
結石のある場所により、
腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、といわれます。
尿路結石になると、
「七転八倒の苦しみ」
「失神するほど強烈」
「地獄の苦しみ」
などと形容されるように、
身動きが取れないほどの痛みに襲われます。
これは腎臓に結石ができる、
腎臓結石の典型的な症状です。
腎臓で大きくなった結石が尿管をふさぎ、
本来、膀胱で溜まるはずの尿が、
尿管や腎臓に溜まります。
この腎臓に溜まった尿が腎臓の皮膜を圧迫し、
腰や背中などに激しい痛みを発生させます。
このときの痛みが「地獄の苦しみ」になるわけです。
そもそも、なぜ結石ができるでしょうか?
尿路結石は、シュウ酸が主な原因とされています。
シュウ酸や尿酸などが、カルシウムと結合したものが、
丁度そこにあったゴミ(細胞の欠片や細菌など)を核にして
結晶すると、尿路結石になります。
シュウ酸は、緑黄色野菜に含まれるアクの成分。
シュウ酸は胃腸の中でいっしょに食べたものの中に含まれる
カルシウムと結合し、便となって排泄されます。
つまり、カルシウムが血液中に吸収されることを
防いでくれているのですね。
ところが、カルシウムが足りないと、
シュウ酸は血液中に吸収され、
血液をろ過する腎臓へと運ばれます。
すると、腎臓で血液中のカルシウムと結合し、
シュウ酸カルシウムの結晶となり、
この結晶の集まりが結石になるのですね。
通常、結晶は結石になる前に尿として排出されるため、
結石になることはないはずなのですが・・・
そして、夏場のこの時期は一年間で
尿路結石が一番できる時期なのです。
なぜ、夏場になると尿路結石ができやすいのか?
その主な原因は「発汗」と「アルコール」
夏になると尿が非常に濃縮され、結晶ができ、
結石ができやすい状態になります。
・発汗について
私たちが1日に尿として排出される水分は、
通常約1.5リットルです。
ところが、夏場は体温を下げるために
発汗量が急増します。
すると、
本来、尿として出るはずの水分が汗となって排出
されるようになります。
そのため、夏場は尿の頻度・量が低下します。
だいたい通常時の半分の0.8リットルにまで減少するといわれます。
ですが、尿と異なり
汗はシュウ酸などの老廃物は排出しません。
つまり、シュウ酸やカルシウムは体内にとどまり、
尿の濃度が高くなってしまいます。
実は尿は効率よく老廃物を排出するために、
これ以上溶けきれないという飽和状態に近い濃度で、
様々な物質が溶け込んでいます。
ところが、汗をかき、尿の濃度が高まると、
この飽和状態を超えてしまい、
溶けきれなくなったシュウ酸カルシウムが結晶化
を始めてしまうのです。
その状態を放置してしまうと、
結晶はどんどん大きくなり、結石化していくのです。
・寝る前のアルコールについて
睡眠中のカラダはコップ3倍分の汗をかくため、
通常字でも水分不足の状態に陥っています。
朝の血液がドロドロになるのと同じように、
尿も濃縮されています。
朝一番の尿の色は濃いですよね。
寝る前のアルコールは、利尿作用が働き、
水分補給をしているつもりが脱水状態を促してしまうのですね。
寝るときに保持すべき水分が尿や汗として、
体の外へ出してしまいます。
この時期はビールのおいしい季節ですが、
飲んでそのまま寝てしまうというのは非常に危険です。
尿路結石の前兆を見逃さないことが大切です。
日ごろから尿をチェックすることが重要です。
尿の色が濃いオレンジ色が続く場合は要注意です。
この場合尿の濃度が濃すぎることを意味しているので、
尿路結石への注意が必要となります。
尿が泡立っているときも、
腎臓の機能が低下していることがあるため注意です。
血尿が出たときは、すでに結石化していて、
尿路が傷ついている可能性が高いので
泌尿器科での検査をオススメします。
予防方法
1.水分を多く摂る
2.カルシウム・食物繊維を多く摂る
3.シュウ酸の多い食品に注意する
4.塩分・砂糖・脂肪分を摂りすぎない
1に関して、目標は1日2リットル!
結石の形成は1日尿量が1リットル以下でできやすく、
2リットル以上でできにくくなるようです。
コーヒーやお茶は水分源にもなりますが
シュウ酸を含むので注意です。
利尿作用のないのもであれば、例えば麦茶でもいいですが、
できればお白湯が理想的です!
2と3に関して、緑黄色野菜など、
シュウ酸を多く含んだものを食べるときは、
例えば、ほうれん草を食べるときはカツオ節をあわせて摂るなど、
カルシウムをいっしょに摂ることです。
カルシウムがシュウ酸の血液への吸収を防いでくれます。
とにかく水分を摂って、尿の濃度を下げましょう。
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カテゴリ:健康メモ