・さわるとヒンヤリしている。
・夕方になると靴がきつくなる
・靴下の後が残りやすい
・足が重い
・立っているのもつらい
程度の違いこそあれ、女性の8割はふくらはぎのむくみで悩んでいるとか。足つぼに来られる方も「むくみをどうにかしたい」という訴えはとても多いです。
そもそもむくみとは、皮膚の下で細胞と細胞の間にある水分が異常に増え皮膚がパンパンに膨らむ現象。
血液循環が正常だと、むくむことはありません。ですが、血液循環が悪くなると、足に送られて余った水分が上手く回収されなくなり、「むくみ」という状態の完成です。
血液の循環が悪い状態では、勢いを失った血液は心臓へ戻るのがやっとで、重力に逆らって老廃物や水分を腎臓まで運ぶ余力がありません。余分な水分を尿として外に捨てることができないのです。つまり、ふくらはぎのむくみは、本来捨てられるべき余分な水分が、捨てられずに放置されている状態。足がヒンヤリしているのも溜まった水分が冷やしているわけです。
解決法は、とにかく血液の循環とポンプ機能を回復させること。 これに尽きます。
ウォーキングなどの運動や、脚のマッサージで、たまった水分を腎臓~膀胱へ送って体外へ捨てる、そして血液循環を滞らせている足裏の老廃物をもみ潰してあげること
これしかありません。こうすることで血流も勢いを取り戻し、腎臓や膀胱の働きが回復するので、むくみ体質ともおさらばです。
むくむに悩まされている方の多くが使用しているのが着圧ストッキング・着圧ソックス。
9月22日の日経新聞にも「着圧ソックス、日中に威力」という見出しで紹介しています。とても効果的なグッズということが載っています。テレビや雑誌等でも医者も薦めているので、一見よさそうなイメージですが、個人的には、あまりオススメできません。もちろん使い方次第ということになるのですが。。。
理由は、上で述べたふくらはぎ本来のポンプ機能を奪うから。「これからずっと着圧グッズに頼る」というのであれば、それでいいと思います。でも、頼ってばかりだと自力でむくみをどうにかしようとする機能は衰える一方で、どんどんむくみ体質はひどくなるはずです。
ふくらはぎというのは、第2の心臓。静脈血や水を還流させるためのポンプです。自由にしなやかに動かなければならないこの筋肉のポンプを、強い圧力をかけてガチガチに固めてあげれば、確かに足にむくみは起きません。でも、本来は筋肉によって血液や水分を循環させるべきところを、着圧グッズに頼りきってしまうことで筋肉が衰えてしまう危険性もあります。さらに、毛細血管は圧迫されて、血流が阻害されます。血流が悪いとむくみやすくなりますし、むくんでも余剰水分を回収する力は落ちるので元に戻りにくくなります。衰えると自力でむくまない身体に戻すことは困難です。
お薬と同じで、安易に使い始めると「止めどき」が難しくなってしまうと思います。
着圧ストッキングは、あくまでもむくみ症状を抑えるだけの対症療法であって、むくみの根本原因に働きかけているわけではないものだと割り切っておく必要があると思います。
関連記事
「むくみ」その1 リンパのおはなし
「むくみ」その4 コーヒーでむくむ!?カフェインのお話
ボコボコの足、下肢静脈瘤は血管のSOS
お白湯の効果その2 むくみ解消
カテゴリ:足つぼ(東洋医学)の記事一覧
不調スッキリ!足つぼ(足もみ)やってます