異常が見つからない病気、自律神経失調症も足つぼで

「足つぼで自律神経失調症は治りますか?」と来られるお客さまも多いです。

自律神経失調症・・・よく耳にはする言葉ですが、自分には関係ないと思っていて、ある日突然襲ってくるといわれます。症状は様々で、突然自宅でめまいから動悸、そして酸欠状態で倒れてしまい、ただちに救急車で病院に運ばれたという方もおられました。
Sさん(女性)場合も、「仕事中に倒れた」「とにかく何も食べられなくなった。食べると吐いてしまう。」といった症状が出たとのこと。いろいろ専門科を回ってはみたものの
「ここではわからないので神経科へ行って下さい」
「総合心療内科の方がいいかもしれませんね」
「大きな病院で精密検査されたほうがいいですね。紹介状を書いておきます」
といった感じで、あちこちたらい回し。結局、『自律神経失調症』と診断され、お薬を出してもらって終了。 アドバイスも「ストレスに注意してください」とだけ。

こんな感じで診断されて、お仕事も休むように言われたそうです。Sさんは休職中に温泉を巡ったり積極的に身体を動かしたりして、何とか健康を取り戻したい一心でたどり着いたのが足つぼ(足もみ)でした。
1度目の足つは「痛すぎてただ笑うしかなかった」という状態でしたし「2日間カラダがだるくてしかたなかったし頭痛もした」という好転反応もでましたが、これに懲りず「とにかく早く良くなりたい」ということでリタイアせず、2度目3度目と頑張って続けていただきました。

徐々に強くしていくところを、「早く健康を取り戻したい」一心だったため、ハイペースに強くしていったため毎回「痛い、痛い。全然痛くなくならないんですけど?」とおっしゃってましたし、「首から肩が異様に痛くなった」などの強烈な好転反応も出ましたが、1週間ほどで

「楽に動けるようになった」「体が震えなくなった」
「吐き気がなくなった」
「食欲がでてきたし食べられるようになった」
「肩こりが軽くなった」
「油モノ(から揚げ)も食べられるようになってきた」

と毎回何らかの良い変化を報告していただきました。 ご自身でも温泉やお風呂の中で一生懸命足を揉んでおられ、みるみる足裏がやわらかくなっていきました。お薬に頼るよりずっと健康的に自律神経失調症が回復していると思います。

 

めまい、冷や汗が出る、体の一部が震える、緊張するようなところではないのに脈が速くなる、血圧が激しく上下する、立ち眩みする、耳鳴りがする、吐き気、頭痛、微熱、過呼吸、生理不順といった身体症状から、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、抑うつ気分など精神的な症状まで。
血圧も血液成分も異常なし、でも頻発する立ちくらみや貧血。とにかくけだるい。動けない。 食べられない。寝られない・・・これらは自律神経失調症の典型的な症状です。



ところで、そもそも自律神経失調症って何でしょう?自律神経はちゃんと身体の中に存在します。 「生命にとって重要な呼吸、循環、消化のようなものを直接動かす神経」ことですね。交感神経副交感神経の2つの神経からなりますが、この2つの神経の説明は長くなるので今回は割愛し、別の機会に回させていただきますが、ちゃんとあるのはわかっています。


(新見正則著 朝日新聞出版)

セカンドオピニオンを世に広めたことで有名な新見正則医師によると、自律神経は非常に複雑なネットワークの中でその働きが調節されていて、あまりに複雑なため、「体の中の機能なので外から見てわからない」ですし、「勝手に動いているもの」なので、その働きを測ることは今の医学ではできないとのこと。血圧計や心電図のような機械はありません。なので、正常な状態がわからないので、異常な状態も当然わかりません。 わからないのに「失調」と名前がつくのもおかしな話で、 つまり、自律神経失調症というものは、「不調の原因をいろいろ調べてもわからないのは、調べることができない自律神経が悪いからだろう」と言っているだけのようです。

「それほど重大な病気ではないはず」「病名をつけないと患者が納得しないから」などの理由で、この診断名を用いるお医者さんが少なくないともいえそうです。ちなみに新見正則先生は、著書で自立神経失調症は「ゴミ箱診断名」と述べておられます。

日本心身医学会では自律神経失調症は「検査をしても、その症状を裏付ける所見が見出されず、また器質的病変がないのに、さまざまな不定愁訴を訴える状態」と定義しています。

一番怖いのは調べてもわからない症状にお薬を出すことだと思います。原因がわかって、その原因をなくす目的のお薬ならまだしも、原因がわからないのに出されるお薬は何をするお薬なんでしょう?とりあえず処方されるお薬で多いのが、睡眠誘導薬抗うつ剤ですが、これらは一度使用するとなかなか止めることはできない薬です。

薬に頼らなくても、人間には身体の隅々にまで血液(栄養)が届けば身体が勝手に治してくれる機能があるんです。自然治癒といわれているものですね。
わからないことが多いのですが、回復例を見ても自律神経の回復も、やはり血液循環がカギだと思います。血液循環の回復には足つぼ(足もみ)です! ソフトマッサージではないので最初は激痛ですが、実際に薬からの脱却を果たしたり、すっかり回復した方が多数です。

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