風邪やインフルエンザにかかると高熱が出ます。熱は病気になったから出るのではなく、病気と闘うために熱が出るわけです。
どういうことかというと、身体の中にウィルスが入ると免疫がやっつけてくれます。ただ、この免疫は高い体温がないと持てる力を発揮できません。そのため39度近い熱を出してこの免疫を応援しているわけですね。
こういう報告もあります。大阪大学が2013年に「体温をあげて細菌から身を守る仕組み」を解明しています。体温37度になると白血球から病原体を殺す物質が作られることが判明しました。つまり、病原体を殺す仕組みが37度台で働き始めるということです。
2019年には中国の中国科学院大学(世界トップ研究機関だそうです)
「感染症を治癒するための体内のメカニズムは体温が 38.5 ℃以上でないと発動しない」なんて論文も出ています。
https://indeep.jp/fever-is-great-healer-for-infections-cure/
ということは、熱がでたからと解熱剤を服用することは、免疫の働きを弱めてしまうのでウィルスの感染期間が長引いてしまうということです。また、高齢の方に多いのですが、感染しているのに熱がでない場合は、免疫が戦ってくれていないので、より深刻な症状へと発展してしまうかもしれないというわけです。
ところで、「毎年予防接種受けているのにインフルエンザにかかってしまうのよね」という方が意外と多いのですが、結局は免疫力の勝負です。予防接種は無害化したウィルスを体内にいれて、免疫に学習と訓練させているだけでワクチンそのものがバリアのようなものを張ってウィルスの侵入を防いでくれるわけではありません。実際に「本物」が来たときに働いてくれなければ、せっかく学習させても意味がないのです。逆に優秀な免疫であれば、そもそも異物を攻撃する能力(自然免疫)があるので、「予習」しなくても瞬時に対処してくれます。
例えると、ワクチンが「指名手配書」。予防接種をうけることは「この顔みたらすぐに逮捕」という連絡が全国の警察官(免疫)に伝えられるようなもの。ある程度訓練というか予行演習も行います。でも、いざ犯人を目撃しても現場の警官のやる気がなければ、犯罪はなくなりませんよね。どんどん治安は悪化します。
全部が全部ナマケモノというわけではなく、なかにはちゃんと働いてくれる免疫もいてくれるので、ある程度は重症化を防ぐことはできるのですが。
やはり、「ワクチン受けたからそれで安心」で終わらせるのではなく、普段から免疫力は高めておかないといけないということですね。
免疫力を高めるためには食事、運動、睡眠が基本ですが、忙しい現代社会ではなかなか難しいところ。むしろ身体に負担をかけた生活が続いていることと思います。
そこでオススメしたいのがやはり「足つぼ(足もみ)」。ほんの10分、20分でいいので足を揉んで全身の血液循環を促してあげて下さい。全身の細胞にくまなく血液(=免疫)を送ってあげれば、ウィルスが侵入しても、いち早く察知して全力で対処してくれます。
足つぼ(足もみ)は、大人だけでなくお子さんの体調管理にも最適です。大人ほど老廃物がたまっていないのでほんの数分でOKです。ただ、少ないというだけで老廃物がたまっていることはたまっているので痛みはあります。初めはビックリして大泣きするかもしれません。むしろ大泣きすれば体温上昇も凄まじく、免疫もフルパワーで働いてくれていると思います。インフルエンザや風邪もウィルスの方から逃げていきます!
(注:痛めつけて大泣きさせるのが目的ではありませんよ。あくまで老廃物を揉み潰して全身の血液循環を促進させるための足つぼです。)
健康のため心を鬼にしてグリグリしていただきたいところですが、児童虐待と勘違いされないように注意してくださいね(笑)
でも大人よりも痛くなくなるスピードが早いです。老廃物が溜まった期間が短いからですね。そのうち、ちょっと体調が変だなと思ったときは「足揉んで~」と自分の方から足を差し出すようになってくるみたいです。 そうなると「足裏をグリグリしても痛くないの?」「気持ちいいのが信じられない」と大人の方がうらやましくなってしまいます。
ちなみに、イチロー選手も幼いときから毎晩父親に足を揉んでもらって体調管理していたというのは有名な話ですね。親子のスキンシップにもいいと思います。
予防接種をしたのに毎年熱を出してしまう、そんな方はワクチンに頼り切ってしまうのではなく、ご自身の免疫力の強化へと意識を変えてみませんか?もちろん予防接種は今まで通り受けていただいて、その効果を高めるためにも足つぼも!
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