かかとには汗腺はありますが、皮脂は分泌されないので保湿力は弱く、ただでさえ乾燥しやすい部分といえます。また、かかとは体の表面積の0.8%程度。そんな小さな面積で体重を、ときには体重の何倍、何十倍の力を受けるので角質ができやすいです箇所です。
角質は長時間力を受け続けるとできるものなので、そういう意味では、かかとがカサカサしたり硬くなったりは何も特別なものではなく、誰でもなりやすい症状といえると思います。でも、だからといってほったらかしにしていいかというと、そんなことはありません。
かかとにしっかり血液が流れていれば、絶えず栄養と水分が補充されて、常にきれいな状態のままで保たれます。一時的にカサカサすることはあっても、すぐに元に治してくれるはずなんです。ですが、血行不良がおきていれば、栄養と水分の供給も滞り、カサついたまま放置されてしまいます。かかとのカサカサも血液循環と関係してくるわけですね。
ところで、人は歩くことでかかとの肉を押しつぶし、その圧力がポンプのように働き、ふくらはぎの筋肉と連動して心臓から足まで下りてきた血液を心臓まで押し戻します。そのため第二の心臓と呼ばれたりします。かかとが硬い、ひび割れているということは、このポンプ作用がしっかり働いていないので、全身の血液循環も悪くなっているということになるのですね。そういう意味ではカサカサそのものを気にするよりも、身体に異常がでていないかということが心配です。全身の血行が悪く、ホルモンのバランスも崩しているのではないか、また、心臓のポンプだけで血液を回さないといけないので、高血圧の心配も出てきます。
頭部への血行も悪いはずで、なんとなくやる気が起きない、いつも頭がボーっとする、物忘れが激しかったり、倦怠感が常にあるという人が多いです。
小さな子どもの場合は、落ち着きがなくなったり、学生さんの場合は記憶力や集中力が落ちていたりといったことも多いです。また、かかとは腰や生殖に関する部分になります。かかとが固いと 腰痛・不妊(男性にも原因のある不妊も含みます)・前立腺・ED(勃起不全)といった影響が出ていると考えられます。
寝たきりの人のかかとは、乾燥したお餅のように大きなひび割れができていたりします。そして親指もセットで硬くなると深刻です。いろいろあるのですが、例えば認知症を患っている方によく見られます。
カサカサかかと、ガサガサかかとは珍しい症状ではありませんが、だからといって何となく見た目が悪い、ストッキングが痛みやすいだけで終わらしてはいけないと思います。
まずはかかとにしっかり保湿をし潤いを与えて、今ある水分を逃がさないように閉じ込めます。その上で、血行不良の原因である老廃物を崩すことが大切です。 血液をめぐらせて内側から水分、栄養、免疫を届けないといけません。
やはり足つぼ(足もみ)が有効です!かかとは人間の皮膚の中で一番分厚い部分ですから手で老廃物を崩すのは難しいと思います。
クリームで皮膚を保護した上で、棒や何か固いものでゴリゴリと揉んでいきます。かかとは跳んだり走ったりと体重の何倍もの荷重にも耐えられる構造になっていて、かなり強めにゴリゴリしても大丈夫な部分なはずです。 実際、かなり強い力でないと揉むことはできません。なので、揉むと言うより削るとか掘るという表現の方が適切かもしれませんね。
ガサガサしたかかとも、しっかり揉み解してあげれば
↓
適度に弾力のあるプニプニかかとに
痛くなくなるまで頑張ってゴリゴリ揉みほぐししましょう。痛みが消える頃には、硬いかかとも柔らかくなってくれますよ。
摩擦防止のための足を揉むときに使うクリームは、安いハンドクリームでもいいと思いますが、リスブランのフットクリームがオススメ。皮膚の25倍あるかかとの皮膚を徹底的に研究して開発された足専用のクリームです。リスブランなのでカラダに負担のかかる成分は配合されていません。長期間使っても安心のクリームです。
2000円(税別)
根気強く頑張って血の通ったかかと、そして健康な身体を作っていただきたいと思います。
適度に弾力性を持つ、柔らかいかかとになると歩くのも楽しくなり、何事も積極的になります。そのためやる気・活力のツボともいわれているのですね。それだけ生きていくうえで重要な部分ではあるので、カサカサするのは「年だから」とか「しかたないもの」「みんなそうだし」
と軽く考えるのは実は危険だと思います。足裏、特にかかとから健康を作ってゆくことは、
人生にとって大きな意味があるといっても、決して大げさではない思います。
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