鼻づまり対処法

足つぼの後、「鼻づまりがなくなった」「鼻が通った」という感想は多いです。親指の側面にある鼻のツボ(反射区)を刺激したから?というのは半分正解ですが、全然関係ない場所を揉んでも鼻の通りはよくなったりします。結局、鼻づまりも血液循環がカギということ。部分的に刺激しても、それほど効果は高くなかったりします。

 

なぜ鼻が詰まるのか?いろいろ原因はあると思います。物理的に何かが鼻の穴にフタをしている場合もあるでしょうが、一番の多い原因は、鼻の奥にある鼻腔の粘膜が、鼻水によって膨張することで鼻腔がふさがれてしまうこと。つまり鼻腔のむくみです。いくら鼻をかんでも解消されないのは、鼻の穴に何かがあるわけではないからなんですね。壁の中の水分をどうにかしないといけないということです。

むくみなので足つぼで解消できます。ふくらはぎであれ、顔であれ、むくみの根本原因は血流の悪化なので、血の巡りをよくしてあげればいいのです。血の巡りを改善して余分な水分を回収してあげればいいわけです。
お風呂に入ったら鼻づまりが治ったという経験はありませんか?お風呂は全身の血行を促進してくれるから。さらに湯気により鼻の粘膜の働きを促進してくれるので、つらい症状の解消には効果的。ですが、鼻がつまるたびにお風呂に入れません。
手軽なのは、むくみを起こしている鼻を温めてあげればいいのです。電子レンジで作った蒸しタオルなどを鼻にあててあげます。温かい血液を患部へ届けてあげればいいので、首を温めるのもいいですね。
ちなみに脇の奥の方の筋肉をほぐしてあげると鼻の血流がよくなるので、一時的ではありますが鼻の通りはよくなるはずです。蒸しタオルなどが作れないときには、これでしのいで下さい。

ちなみに、点鼻薬に即効性があるのは血管収縮剤が配合されているからです。血管収縮剤、その名の通り欠陥を収縮させる成分が、水を含んだスポンジを握り潰すと水が絞り出されるように、血管内の水分が追い出されて症状を緩和させる働きがあります。

こんな感じ。これが鼻の中の血管でおきているわけです。これで鼻腔のむくみがとれて、鼻の通りが良くなるわけです。点鼻薬をさすと鼻水がでることがありますよね。それは絞り出された(追い出された)水分です。
でも、鼻の粘膜の腫れが取れるのは、あくまで一時的。むくみ体質は変わったわけではないので、しばらくして薬の効果がなくなると、スポンジはまた水を含み始めます。再びむくみが起きて鼻がつまってきます。そこで、もう一度、同じ点鼻薬を使うことになり・・・と、この繰り返しが続きます。繰り返すと耐性といって、薬の作用に体が慣れてしまい、薬が効きづらくなっていきます。

飲み薬と違いピンポイントで患部に投薬するので「その部分(今回は鼻)だけ」に作用しているイメージはありますが、血液が身体を一回循環する時間は、約1分。ものすごいスピードで全身を駆け巡ります。1回1回は微量でも、繰り返し使うことで全身への影響は小さくないのはご理解していただけると思います。痛み止めのお薬と同じですね。最終的には身体を冷やします。

やはりお薬に頼るのは「どうしても」という場合にしたいものです。もちろん普段から足を揉んで、むくみにくい、鼻が詰まりにくい体質にしておくことが大切ですよ。

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