ゴールデンウィークも終わり、天気予報でも最高気温が20度後半の数字を見る機会が多くなってきました。汗や薄着でニオイが気になるシーズン到来です。清潔志向の高まりとともに、ニオイを必要以上に悪とする傾向がありますよね。
そもそも汗自体には臭いはありません。汗に含まれる皮脂やたんぱく質が時間が経つごとに常在菌に分解されることで、ニオイ物質を発するようになります。根本的な問題は、常在菌が増えやすい、「臭いやすい汗」をかくことにあるわけです。臭いやすい汗というのはベタベタした汗。
汗をかく汗腺にはミネラル分が含まれていますが、汗腺が正常に働いていると、ミネラル分は血液に回収されていくのが正常な状態。このときの汗はサラサラしてニオイはでません。
ですが、現代は汗をかく機会が減ってしまっているため汗腺が弱っています。汗腺の数は生後2歳までで決まるのですが、特に若い世代ほど、生まれたときからクーラーのある生活が当たり前なので、汗腺自体が少なかったりします。汗をかく必要がなかったからですね。
汗は体温調節という、人間にとって重要な機能を担っています。汗をかかないと言ううことは、体温を下げる機能が衰えているということなので、代謝を抑えて体温を上げないような身体になります。つまり、低体温の原因のひとつでもあるわけですが、詳しくはまた別の機会に。
汗腺の働きが悪いとミネラル分が回収されずに残ってしまい、そのまま汗となって外に出て行ってしまいます。たくさん汗をかいてシャツが白く目立ってしまうなんてことがありますよね、それがミネラル分。皮膚の表面で常在菌が繁殖しやすくなり皮脂が酸化、臭いが発生します。
そして汗をかいたときの強い味方が制汗スプレー。ただし、こちらも使いすぎには注意が必要です。
たいていの制汗スプレーは有効成分にクロルヒドロキシAL（アルミニウム）が使われています。
アルミニウムは肌に付くと冷たく感じますし、アルミニウムで汗の出口を塞ぐイメージです。仕組みとしては、汗が出なければ雑菌の繁殖もなくなるわけですから、臭いの発生も抑えることができると言う理屈です。さらにスプレーに充填されているLPGガスが肌の熱を奪って蒸発するので、これによって暑い夏には涼しさを感じるわけですね。
アルミニウムといえば、アルツハイマーの原因ではないかと言われることがありますが、現在は必ずしも関連があるとはいえないという否定的な意見の方が多いようです。なので、身体の中に入ってどうにかなると神経質になる必要はないと思いますが、汗腺にフタをしているわけなので、使うほどに汗腺の働きは衰えるはずです。
神経質にスプレーをされている人は注意したほうがいいと思います。
ちなみに加齢臭も汗をかかないことが原因とみられています。普段から汗をかく人は臭いは小さい傾向があります。いま汗を止めることが将来の加齢臭を酷くするなんてことになるかもしれません。
女性は女性ホルモンの作用で抗酸化能力が高いため、加齢臭は出にくいのですが、更年期を過ぎて女性ホルモンが減ると、男性と同様に加齢臭が出やすくなります。
また、年齢を重ねるとともに、様々な代謝能力が下がるため、ニオイがでやすくなるということも。
第一の対策は汗腺を活発にすることです。汗腺を活発にさせるためには「普段からよく汗をかくこと」。汗の臭いが気になるから汗をかかないのではなく、むしろ逆なんですね。
・運動をよくする（汗を良くかく）
・肉中心の食事を控える
・クーラーの当たりすぎに注意する
そして、制汗剤のかわりにオススメしたいのが、料理に使われるミョウバン。ミョウバンは、古代ローマ人が制汗剤として使っていたほど歴史のある身体に優しいデオドラント剤。皮膚を弱酸性に保ち、雑菌の繁殖を防ぎます。ミョウバンを使った商品もいろいろありますが、コップ1杯の水にスプーン1杯のミョウバンを溶かしたものをスプレー容器にいれて気になる部分に吹き付けるだけでOK。天然成分なのでもちろん身体に「無害」！！先人の知恵って本当にすごいと思います。
制汗剤もそうですが洗いすぎも皮脂の過剰分泌を促してしまったり、気にしすぎて対策しすぎると、かえってニオイがきつくなることもあるわけで、ニオイを否定するのでもなく、かといって無頓着になるのでもなく、普段の生活の見直しをすることが解決策なんだと思います。
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気になるニオイその2、足のニオイ
カテゴリ：生活の記事一覧
そもそも汗自体には臭いはありません。汗に含まれる皮脂やたんぱく質が時間が経つごとに常在菌に分解されることで、ニオイ物質を発するようになります。根本的な問題は、常在菌が増えやすい、「臭いやすい汗」をかくことにあるわけです。臭いやすい汗というのはベタベタした汗。
汗をかく汗腺にはミネラル分が含まれていますが、汗腺が正常に働いていると、ミネラル分は血液に回収されていくのが正常な状態。このときの汗はサラサラしてニオイはでません。
ですが、現代は汗をかく機会が減ってしまっているため汗腺が弱っています。汗腺の数は生後2歳までで決まるのですが、特に若い世代ほど、生まれたときからクーラーのある生活が当たり前なので、汗腺自体が少なかったりします。汗をかく必要がなかったからですね。
汗は体温調節という、人間にとって重要な機能を担っています。汗をかかないと言ううことは、体温を下げる機能が衰えているということなので、代謝を抑えて体温を上げないような身体になります。つまり、低体温の原因のひとつでもあるわけですが、詳しくはまた別の機会に。
汗腺の働きが悪いとミネラル分が回収されずに残ってしまい、そのまま汗となって外に出て行ってしまいます。たくさん汗をかいてシャツが白く目立ってしまうなんてことがありますよね、それがミネラル分。皮膚の表面で常在菌が繁殖しやすくなり皮脂が酸化、臭いが発生します。
そして汗をかいたときの強い味方が制汗スプレー。ただし、こちらも使いすぎには注意が必要です。
たいていの制汗スプレーは有効成分にクロルヒドロキシAL（アルミニウム）が使われています。
アルミニウムは肌に付くと冷たく感じますし、アルミニウムで汗の出口を塞ぐイメージです。仕組みとしては、汗が出なければ雑菌の繁殖もなくなるわけですから、臭いの発生も抑えることができると言う理屈です。さらにスプレーに充填されているLPGガスが肌の熱を奪って蒸発するので、これによって暑い夏には涼しさを感じるわけですね。
アルミニウムといえば、アルツハイマーの原因ではないかと言われることがありますが、現在は必ずしも関連があるとはいえないという否定的な意見の方が多いようです。なので、身体の中に入ってどうにかなると神経質になる必要はないと思いますが、汗腺にフタをしているわけなので、使うほどに汗腺の働きは衰えるはずです。
神経質にスプレーをされている人は注意したほうがいいと思います。
ちなみに加齢臭も汗をかかないことが原因とみられています。普段から汗をかく人は臭いは小さい傾向があります。いま汗を止めることが将来の加齢臭を酷くするなんてことになるかもしれません。
女性は女性ホルモンの作用で抗酸化能力が高いため、加齢臭は出にくいのですが、更年期を過ぎて女性ホルモンが減ると、男性と同様に加齢臭が出やすくなります。
また、年齢を重ねるとともに、様々な代謝能力が下がるため、ニオイがでやすくなるということも。
第一の対策は汗腺を活発にすることです。汗腺を活発にさせるためには「普段からよく汗をかくこと」。汗の臭いが気になるから汗をかかないのではなく、むしろ逆なんですね。
・運動をよくする（汗を良くかく）
・肉中心の食事を控える
・クーラーの当たりすぎに注意する
そして、制汗剤のかわりにオススメしたいのが、料理に使われるミョウバン。ミョウバンは、古代ローマ人が制汗剤として使っていたほど歴史のある身体に優しいデオドラント剤。皮膚を弱酸性に保ち、雑菌の繁殖を防ぎます。ミョウバンを使った商品もいろいろありますが、コップ1杯の水にスプーン1杯のミョウバンを溶かしたものをスプレー容器にいれて気になる部分に吹き付けるだけでOK。天然成分なのでもちろん身体に「無害」！！先人の知恵って本当にすごいと思います。
制汗剤もそうですが洗いすぎも皮脂の過剰分泌を促してしまったり、気にしすぎて対策しすぎると、かえってニオイがきつくなることもあるわけで、ニオイを否定するのでもなく、かといって無頓着になるのでもなく、普段の生活の見直しをすることが解決策なんだと思います。
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