普段、足の裏を見ることはなかなかないと思います。まして、親指を触って硬さを確認することは、まずないでしょうね。
でも親指は頭部(脳)の状態が反映している場所。親指をチェックすることは、結構重要なんですよ。
高齢にともなう認知症、ストレス社会や昼夜関係なくなったライフスタイルによる睡眠障害やうつ病など、頭部にトラブル抱える人は増加の一途です。予防の意味でも普段からチェックしてあげることは重要です。
例えば、寝不足や睡眠障害の人、または夜勤のお仕事をされている人の親指は膨れて高反発になりがちで、重度の場合、青梅やカリカリ梅ような感じです。
また、認知症の方はかかとがカサカサして、かつ親指も硬くなっています。一見、柔らかいようでも、中に芯のような硬いものができていることが多いです。脳梗塞の人の親指は、反発力が有る無い以前に、コンクリートのようにカチカチになっていることが多いです。見た目では分かりにくいので、必ず触って確認することが大切です。
こちらは過去に脳梗塞になった方の親指で、一見すると、色も形も普通の親指で、柔らかそうに見えるのですが、触ってみると奥に芯のような塊ができて非常に硬くなっています。
硬くなっているところは、強く揉んで柔らかくほぐしてあげないといけないのですが、頭部にトラブルを抱えている人や過度に疲れている人は、親指を揉むと非常に痛いです。ですが、痛みがあるということは何らかのトラブルを抱えているということ。血液の巡りも悪くなっています。頑張って揉み解し柔らかい指にしましょう。認知症、うつ病、不眠症や精神的なトラブルの克服には必須です。痛みを受け入れて克服しないと前に進めません。もちろん、硬くなってから慌てるのではなく、普段から硬い指にならないように、ほぐす習慣をつけるのも大事です。
ところで、硬さとは違うのですが、爪にはっきりとした黒い縦の線がある場合は、すでに頭に何らかのトラブルが起きている可能性が高いので、病院で検査してもらった方がいいかもしれません。過去に2人ほどそういう方がおられたので、あくまでも可能性の話になります。
ちなみにですが、認知症や不眠症といったトラブルを抱えている方の足を揉むんでいくうちに「よくわからないイライラや怒りの感情が込み上げてくる」と言う方がいらっしゃいます。その後感情も落ち着いてトラブルも改善されるので、おそらく好転反応だと思われますが、もしご家族の足を揉まれるのであれば、そういうことも起きるんだということを知っていただきたいと思います。
ところで、上の図の赤い部分が硬く角質ができている方は、腰や首が凝って痛みがでていませんか?姿勢に注意です。 猫背になっているので首肩腰に負担がかかっています。
あと、歯や歯茎が痛い方は、親指の爪の生え際をグリグリしてみてください。即効で痛みは消えますよ。歯とは全然離れている場所なのですが、繋がっているのですね。人体の不思議です。(ただし歯痛の原因を治しているわけではないので、痛みが消えている間に歯医者へ行ってくださいね)
足裏にはカラダの状態が表れ、親指の形からもいろいろと読み取れるのですが、長くなるので今回は割愛させていただきますが、足の親指は頭や脳の健康状態を映している場所です。硬くなっていたら頭が疲れているということ。脳になんらかのトラブルが起きていると、いち早く異常を知らせてくれる場所なんです。普段からこまめにチェックしていただきたいと思います。そして、少しでも「硬くなっているな」というときは、頑張ってほぐしてあげてしっかりと睡眠をとってあげて下さい。
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