足つぼのお店はたくさんありますが、足の指は撫でるような揉み方だったり、指5本を1～2分程度でパパパっと一瞬でさらっと終わせるところがほとんどだと思います。理由はいくつかあると思いますが、指って痛いんですよね。
足の指というのは解剖図をみると分かるように、筋肉(赤い部分)がありません。白い部分は筋肉と骨をつなぐ腱になります。神経をカバーのように覆うものがありません。神経がむき出しになっているので、指を強く揉むと足指の骨に神経や老廃物が直接サンドイッチされ、独特の痛みを感じます。なので、リラクゼーションサロンの足つぼの場合は、おそらく痛みによってリラックス状態を妨げないようにとの配慮だと思われます。
でも、足の指は心臓から一番遠い末端で血液の折り返しの場所。なので最も血流の勢いが弱い場所。当然、運ぶ力も回収する力も弱い場所。しかも血液が通る血管自体はものすごく細い。
上の写真は足ではなく頭皮の顕微鏡写真ですが、髪の毛と血管の太さが比較できると思います。赤血球1個がやっと通れる路地を通るところを頑張って移動してくれています。そうやって体の隅々にまで酸素と栄養をはこんでくれているんですね。
「勢いがない」「狭いから渋滞しやすい」・・・足の指はこういう環境が重なって老廃物がたまりやすい場所なんです。そして、老廃物がたまるから、細い血管は簡単にせき止められてしまい、血行不良を起こします。そうなると、末端冷え性になりますし、しもやけやあかぎれの原因にもなるというものです。
さらには、ここの老廃物を放置していると、足の異常な酸化臭の原因にもなりますし、真菌のエサがたっぷりなので水虫にもなりやすいです。
血液は全身をくまなく循環しているので、一箇所渋滞が起きれば、連鎖的に全身の血流は悪くなります。全然関係なさそうなトラブルの遠因になっている可能性もあるわけです。できれば間をかけてしっかりと手をかけてあげたいところです。
しっかりと手をかけて、足の指にたまった老廃物を崩してあげることで、水虫やしもやけ、あかぎれがきれいに解消された方は数え切れません。（※解消までの期間は個人差があります）。
指は頭部（親指は脳、人差し指と中指は目、薬指と小指は耳）と関係しているので、指の老廃物を崩すことで、聞こえにくかった耳が聞こえるようになった（補聴器が必要なくなったという）方や、白内障がよくなったといった方、飛蚊症が消えたという例もあります。 なにより、足の指は手の指と同じように神経が他の部位よりの何倍も緻密に走っています。ここを刺激することで脳が活性化し、認知症の予防改善にも効果的です。もちろん指「だけ」を揉めばいいというわけではありませんが。
その他、足指をしっかり揉み解したとき
・頭痛が消えた
・目の奥の痛みがとれた
・視界が明るくなった
・顔のむくみがとれてほっそりした
・頭のモヤモヤとれた
・脳味噌を洗ったみたいにスッキリ
・視界が拡がった・明るい
・指先の感覚が蘇った といった感想をいただきます。
神経や骨が近いぶん、老廃物もつぶれやすく、速効性も高いのかもしれません。指についた老廃物のイメージはこんな感じ↓
網についた焦げのように筋や骨にこびり付いているイメージです。人によってはジョリジョリ、ガリガリとした音が出る場合も。結構ビックリされる方も多いです。それくらい大きな音が出ます。しっかりとこびり付いてしまっているのでしょうね。これをコツコツ削ぎとっていくイメージです。こびり付いているので指の腹や関節ではとれません。結構頑固者なので道具を使います。
足の指をしっかり揉むことはメリットしかありませんが、ネックになるのが時間です。こびり付いた焦げのような老廃物をコツコツと剥ぎ取っていくしかないので、どちらかというと細かい作業になり時間がかかります。親指から小指までしっかり行うと、最低10分弱はかかります。
「足つぼ屋さんで指もしっかり施術してもらっていますか？」というタイトルをつけておいてなんですが、当店は40分コースからありますが、片足20分のうち10分を指に割くわけにはいかないので、どうしても短い時間では割愛させていただかないと、時間内に収めるのは難しいです。これも、短い時間しか設定されていないリラクゼーションサロンで、指を丁寧に触ってくれない理由だと思います。
足指にもしっかり時間をかけるという意味でも60分、できれば90分コースを受けていただくことをオススメします。
ご自分でケアされる方は必ず揉み手の反対の手で揉む指を支えて（補の手といいます）からもんでくださいね。補の手がないと、力が逃げてしまい老廃物は崩れませんし、筋を痛めたり、最悪骨折なんてことにもなりかねませんので。手薄になりがちな足の指もみですが、たまにはしっかりケアしてあげてくださいね。
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