立った状態で手を下ろし、身体と腕のラインをまっすぐに合わせます。その状態で親指を外側に出すように手のひらを返すと、くるりと180度まわり、手の甲がモモに付きますか?付かない人は巻き込み肩になっていて、すでに五十肩またはその予備軍かもしれません。
ある日突然、肩が激しい痛みに襲われる五十肩。肩の関節に痛みがあって、肩の動きに制限がある病気の総称で、医学的には「肩関節周囲炎」といいます。この五十肩は低年齢化して、四十肩という言葉も一般的になってきました。近い将来三十肩や二十肩という言葉も広まるかもしれませんね。
四十肩、五十肩になるとマッサージや整形外科に診てもらうのが一般的ですが、これもまたよくなったという声はほとんど聞きません。炎鎮痛薬の飲み薬や湿布などの貼り薬、ステロイド注射やヒアルロン酸、局所麻酔薬・・・とりあえず患者の苦痛を解消するのを優先しているからなのかしれません。
腕を上げると肩が痛いという方は、肩そのものより脇の筋肉をほぐしてあげる方が、理屈は分かりませんが経験上比較的よくなることが多いです。
スポンジが1~2センチほど沈むくらいの力で時間をかけること。「こんな力でいいの?」というくらいの頼りないと感じる力で行うのがポイントです。強くした方がスッキリ感は大きいのですが、筋繊維を痛めてしまうので、効果があるどころか、むしろ硬化を促進させてしまうので逆効果になりがちです。
肩は自分では揉みにくいですが、脇や胸なら楽にほぐすことができますよね。もちろんすべてのトラブルを治すことはできませんが、整形外科で注射を打ってもマッサージに行ってもイマイチ効果がないという方は試してみてはいかがでしょう?
痛いところとは関係ない場所ですが、結構「こんなことでなんで痛みが消えるの?上がらなかった腕が上がる!不思議」という方は多いですよ。
イラストでは「この2箇所」と書きましたが、理屈がよく分かっていないので(筋膜でつながっているという説が、現在のところ有力みたいです)、「なんとなくこのあたりの筋肉」という感じになりますが。。。
ある日突然襲ってくる「肩の痛み」の四十肩、五十肩。ある程度年齢的な要素もはいりますが、肩の関節に痛みがあって肩の動きに制限がある、そういう病気の総称で、正式には肩関節周囲炎というみたいです。その原因は、腕と肩をつないでいる腱板というに組織あります。
肩の動きに併せて、伸び縮みをする腱板は、若いうちは不自由なく動くものの、年をとってくると次第に硬くなっていき、どうしてもその動きは鈍くなってしまいます。腱板が硬くなると、伸び縮みしにくくなり、骨に腱板が当たるようになります。そして接触部分の腱板が何かの拍子で炎症をおこすと、肩が動かせないほどの激痛にみまわれるというのが、現時点でわかっていることだそうです。ですが、なんのきっかけで炎症になるのかは今だに分かっていません。老化ということで片付けられます。
なので、原因が分からないので、病院にいっても「老化だから仕方がない」と、対処療法にならざるを得ないというのが実情だそうです。
ただ、五十肩がどんどん低年齢化して、若年層に広がっていることを考えると、どうも老化だけが原因ではないのでは?運動不足や姿勢にあるのでは?とも考えられるようにもなっています。注目されているのが若者にも増えている、肩が前に出て来てしまっている巻き込み肩。
サルを見ると、肩が前に出て同じように巻き込み肩なのがわかりますよね。人間も元々はサルなので、何万年前はそうだったのでしょう。人間は手を使って高いところの物を取るという行為をするようになったので、進化して肩が後ろに下がったと考えられているそうです。
なので、肩を使わないでいると、肩の後ろの筋肉が伸びきってしまい、自然と肩が前に巻き込んでしまうようにできていて、サルのように、元の状態である巻き込み肩に戻ってしまうという現象が起きると。これが本当なら人間は進化どころか、先祖帰りというか退化しているということになりますね。
筋肉は同じ姿勢を続けると硬くなります。いわゆる「凝る」という状態ですね。巻き込み肩では、構造上肩を上げることができないので、どんどん肩周りの筋肉が硬化して、無理に動かそうとすると痛みが発生するのでは?と、腱板以外に筋肉も関係しているのではないかとも考えられています。
昔は、ふき掃除などで頻繁に肩を動かしていたのに対し、今は掃除機のおかげで肩を動かさずにすみます。
朝晩の日課だった、布団の上げ下げも、肩を使う大事な運動でした。でも、ベッドを使う人が増えた今、布団の上げ下ろしとは無縁の生活となりました。
主婦の仕事の中でも、特に重労働だった洗濯。しかし、今はボタン1つですべてオッケー。
肩を動かすことは少なくなりました。
車の運転はほとんど肩を動かしませんから、タクシードライバーの方に肩トラブルが多いのも納得です。四十肩、五十肩を治すのも予防も、「結局は運動しましょう!肩を動かしましょう!」ということになりそうです。
ちなみに、小林製薬のHPをみると四十肩、五十肩の原因に「加齢により血液循環が悪化し、肩の周辺組織が炎症をおこす」とあります。
https://www.kobayashi.co.jp/brand/shijirakku/about/
血液循環、足つぼ(足もみ)で予防改善できますね! ・・・といいたいところですが、すでに痛みが出ているのであれば、経験上、脇の筋肉をほぐす方が即効性もあり、効果的かなと思います(すべての四十肩五十肩に効果があるわけではありませんが)
(2021年9月27日 追記)
TBS系列 健康カプセル!ゲンキの時間という番組で五十肩の特集がありました。五十肩は方の内側の筋肉(インナーマッスル)が大きくかかわっていて、この筋肉をほぐすことが重要とのこと。そのためには机に肘をつけた状態で指だけを動かすと効果的にほぐせるらしいです。
https://hicbc.com/tv/genki/archive/210926/
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