血液検査でクレアチニンの値は男性1.2mg/dl以下、女性1.0mg/dl以下が正常値です。6mgから8mgを超えると透析を考える必要になるといわれているですが、その数値が4mgと高く、透析寸前だったという方の足裏です。
写真では分かりにくいのですが、色はくすんだ色でほぼ紫色。表面は全体的にカサついています。爪も分厚く白っぽいですし、硬さはありますが、簡単に剥がれそうでした。 土踏まずもはっきりせず、腎臓の反射区を触ると硬さがほとんどありませんでした。まるでジェルというか水袋を触っている感じで、グニョグニョ・ブヨブヨしています。棒で揉むと皮が破れて、中の水分が染み出してきそうな足裏でした。
1年弱ほど通っていただいたところ、黒くなったバナナのようだった脚にも明るさが戻ってきだし、数値は1mg台にまで下がりました。まだまだ安心はできませんが、とりあえず、透析を回避することはできました。
ただ、足つぼ(足もみ)は深刻なトラブルを抱えている方には拷問です。最初の頃は痛みのあまり叫びたくなるのを歯を食いしばって耐えていただいていましたし、血管はボロボロなので、あちこちにアザができました。また、足の甲や膝裏が大きく腫れ上がったり、熱をもったりという反応もでましたが、諦めずに乗り切ってくださいました。
脊椎の両側にあるソラマメ型の腎臓は、老廃物の排泄に大きな役割を果たしています。そして、人が病気になるのは腎臓からと言っても過言ではないほど重要な臓器です。実際、人間の体の健康にとって、腎臓ほど弱らせると怖いものはありません。
腎臓の働きにはいろいろあるのですが、一番は栄養として利用したものの残りかすなどの不要物を取り除き、血液の質を保つようにしています。血液中の老廃物を濾過し尿として排泄する働きです。常にキレイな血液を保てるのは腎臓のおかげ。例えるなら、腎臓は体内のクリーニング工場といえるでしょう。
腎臓がこなす仕事量は大変なものです。心臓から出る血液の約5分の1もの血液が流れているんです。腎臓でろ過される血液は1日に150~180リットル。1時間で6リットル、1.5リットル入りのペットボトル4本分もの血液をろ過する計算になりますね。180リットルをろ過して、その100分の1、ペットボトル1本分ほどを尿として体外に排泄します。このことにより、体内の水分の量を調節し、血液に含まれる物質の量を一定にしています。
この腎臓の働きが弱ると、汚れたままの血液と水分が体中を駆け巡ることになり、各臓器は下水を飲み続けているような状態、もしくは腐った食べ物を食べて働かさられているようなもの。悪影響がないわけがありません。当然弱ります。他は弱っているのに腎臓だけ元気なんてことはありえません。 冒頭の足の写真も、汚れた血液が足へ供給された結果というわけです。
肝腎要(かんじんかなめ。西洋医学の影響と「腎」は義務教育でならう常用漢字ではないので通常は「肝心要」の方をつかいますが)、腎臓は人の健康にとって最も重要な部位。あらゆるカラダの不調はここから始まるといってもいいくらい重要な臓器です。
問題が表面化していない方は普段、腎臓を意識することはあまりないと思います。ですが、人間の体の健康にとって、腎臓ほど弱らせると怖いものはないということです。
その腎臓ですが冷えにはかなり弱い臓器です。どの臓器も冷えには弱いのですが、腎臓は特に弱いです。身体が冷えて血の巡りが悪くなると極端に機能低下します。こなす仕事量が仕事量なので腎臓自身にも大量の血液(栄養)が必要なので血液の巡りは大切です。
腎臓を弱らせないためには全身の血液循環を良好に保ち、身体を冷やさないことが大切。ですが、今の医療では血流を良くすることはできません。一時的に薬で良くすることができますが、それでは飲み続けないといけないので意味がありません。なにより、その薬自体が腎臓に余計な仕事を増やし負担をかけてしまいます。
従来、透析患者は運動は制限され安静にすることが求められていましたが、現在はむしろ運動する方がよいということがわかってきました。、血液透析時に施行する運動療法が注目されています。clinical journal of the american society of nephrologyというアメリカの腎臓学会が発行する雑誌にも掲載されたり、日本腎臓学会のガイドラインでも、「安静は多くの病態において予後を改善しない」「患者においても運動療法が重要」と明記されています。運動療法については普及しているとはいえないのが実情ですが、透析中や透析前に運動を取り入れているクリニックも少しずつ増えているそうです。
https://www.igaku-shoin.co.jp/misc/pdf/sogoriha_hl/4305.pdf
2019年1月のためしてガッテンでもこれに関することが紹介されていました。
運動でとにかく血液を回すことが重要だということですね。
腎臓病の予防・改善にもっとも簡単なのが足つぼ(足もみ)です。腎臓が働くためには腎臓自身も大量の血液が必要なので、腎機能を良くするためには良好な血液循環を保ち、腎臓に多くの血液を送ってあげること。足裏を揉んであげると全身がポカポカしますが、そのとき腎臓にも大量の血液が流れ込んで活性化しているのです。実は足つぼ(足もみ)の世界では少なくとも40年前にはわかっていたことなんですよ!
世の中にはいろいろな足つぼがありますが、どのやり方も基本的に腎臓機能を活性化させるのが一番の目的です。最初と最後はかならず腎臓の部分を刺激します。それだけ腎機能を重視しているわけです。
足裏の反射区を刺激すると、腫れや痛みといった反応で異常を訴えてくれます。 それもかなり初期の段階で異常を訴えてくれます。そして最初は歯を食いしばるほどの痛みに耐えていただく必要はありますし、もしかしたら数か月・数年と長時間がかかるかもしれませんが、しっかり揉んであげると回復します。腎機能が回復すると、きれいな血液が全身に供給されるのであらゆる病気の予防にもなります。
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