過剰な水分をトイレで体外へ捨てることができれば、何の問題もないのですが、それができず、体内に残り続けて重力の影響で下半身にたまることで、ふくらはぎから下がパンパンに。
そして、そのたまった水分が、就寝時には横になるため上半身、そして顔に移動します。その結果、朝起きたときには顔がパンパンに膨れた状態に。活動を始めると重力で下半身に水分が移動するため、普通3時間ほどで顔のむくみがひき、再び脚が太くなる。
これらが一般的に「むくみ」といわれるものですね。
この写真だとわかりにくいかもしれませんが、すねのところを指で押すと凹みがはっきりとでき、なかなか戻らない。これも典型的なむくみですね。
体内の水分変化が見た目に判るむくみ。むくみは、立ち仕事や座り仕事など、身体を動かすことが少なく、血行不良を起こしている方に多くいです。また胎児が腎臓や膀胱を圧迫して、排尿がうまくできない妊婦さんもむくみやすいです。
また、むくみは見た目の変化だけでなく、夜間頻尿の原因にもなります。日中、下半身に溜まった水分が、横になると腎臓・膀胱に流れ込むことで尿意を起こし、眠りを邪魔します。眠れないと当然翌日の活動にも影響します。
むくみの起きる場所は、毛細血管が集まる皮下。ここでは常に細胞の栄養供給や老廃物運搬が行われています。そのとき、血管と細胞の間で橋渡しする役目の水分(細胞間液)が、一時的に増えるのがむくみです。
増えた水分を体外へ捨てるのは腎臓の役目です。水分の排泄を司る腎臓は、大きなトラブルがなくても、腎臓に流れ込む血液量が少し低下しただけで、機能が大きく落ちてしまします。立ちっぱなし、座りっぱなしだと血行不良が起きます。血行不良が起きると腎臓の働きは落ち、腎臓の機能が落ちると膀胱へ送られる尿の量が減少。水分を排泄できない状態に陥ります。
さらに、溜まった過剰な水分そのものが、血管を圧迫したり身体を冷やすことで血液循環を悪化させます。むくんだ足を触るとひんやりしますよね。始まりは立ちっぱなし、座りっぱなしで動かないことから始まり・・・
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血液循環悪化
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腎臓機能が低下して尿量も低下
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水分過剰=むくむ
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過剰な水分が身体を冷やす
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冷えると血液循環悪化
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さらに循環機能が低下
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腎臓機能が低下して尿量も低下
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始まりが「動かないこと」なので、解決法はとにかく動くことです。でも、動くことができたら、そもそもむくみで悩むことはないですよね。運動する時間がない人は、しっかり入浴するとか、マッサージで血行を促して改善を図ることが重要です。
ところで、むくみにはリンパマッサージというイメージがあると思いますが、プロのリンパマッサージセラピストでも、、対処できるのは、ある程度正常範囲のむくみ。パンパンに膨らんで、痛さやだるさを伴うなどのむくみに対しては無力です。一時的に細くすることは可能ですが、むくみ体質を変えるまでは期待できません。それに、リンパも最終的に右鎖骨部分の静脈に合流します。合流先の血流が悪いと、渋滞のためリンパはうまく流れてくれません。
さらに、合流後に流れる腎臓の働きが落ちているので、結局はまたむくみに戻ります。腎臓の働きを良くするためには、腎臓自体に充分な血流が必要になります。
むくみを解消しようと思ったら、結局は血液循環をよくするというところへ行き着きます。 足つぼ(足もみ)も有効ですね!血行不良を起こしやすい足裏の老廃物を除去することで、血液循環を回復してあげれば、過剰な水分の回収から腎臓の働きもよくすることができ、実際に、むくみ解消した事例は非常に多いです。
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