日本泌尿器科学会の定義によると、頻尿とは『尿が近い、尿の回数が多いという症状を頻尿といいます。一般的には、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいます。しかし、1日の排尿回数は人によって様々ですので、一概に1日に何回以上の排尿回数が異常とはいえず、8回以下の排尿回数でも自分自身で排尿回数が多いと感じる場合には頻尿といえます』
https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html
尿意は膀胱にある程度尿が溜まることで起こります。しかし、頻尿は尿の量や意思に関係なく起こります。頻尿にもいろいろあると思いますが、足つぼ(足もみ)でいろいろな人を見てきた結果、経験的に大きく4つのタイプに分かれると思います。
1.膀胱の機能が落ちている
2.腎臓の機能が落ちて膀胱に炎症が起きている
3.むくみ体質
4.子宮または前立腺のトラブル
5.脳が勘違いしている
3のむくみは主に脚のむくみですね。特に夜間頻尿に多いタイプです。立っているとき重力で身体の水分が脚に溜まって、横になったときにその水分が膀胱に流れてきて尿意を感じ、睡眠トラブルを起こしやすくなります。
4については、女性は膀胱の上にある子宮が下垂する、尿が膀胱に溜まってなくても尿意をもよおしやすくなります。男性は60歳を過ぎると半数以上の人が前立腺肥大になると言われています。膀胱の下にある前立腺が膀胱とくっついた状態になって、尿がたまっていなくてもトイレに行きたくなります。
男性女性どちらの場合も、尿が膀胱に溜っているわけではないので、トイレに行っても少ししか出ない、しかし尿意はあるといった状態になります。これを繰り返している内に、脳が制御不能になって尿失禁という状態に発展します。
1~5、原因として共通するのは、やはり全身の血行不良であると思われます。 腎臓は、活動するために非常に多くの血液を必要としますが、血行不良が起きると極端に機能低下してしまう臓器で、その腎臓のトラブルが膀胱にまで影響して頻尿を起こすことがあります。
足裏に溜まった老廃物が血液の流れを悪くしているので、それを取り除く必要があるのですが、溜まった老廃物の除去は手の力では無理です。大きな力が必要なので揉むときの姿勢が悪ければ、手首や肩、首の筋を痛めます。なので棒などの道具が必要になります。摩擦で皮膚を傷めないように足裏にクリームを塗って棒で強く揉んで下さい。
ポイントは、足裏全体をまんべんな揉むこと。足つぼの本などで「こここが膀胱、ここが腎臓」と描かれた図がありますが、確かに最重要箇所ではありますが、あくまで血液循環の回復が目的なので、どこが腎臓、どこが膀胱など場所は気にせず、とにかく足裏全体を強く体重をかけて圧すように揉んで下さい。
続けるとだんだん全身がポカポカしてくると思います。そういう状態になると徐々に腎臓の働きも回復して頻尿も消えていきますよ。脚のむくみは下半身の筋力も関係するので、歩く時間を増やすなどして筋力アップも頑張って下さい。5の脳が勘違いして頻尿を起こしている場合もあるので、足裏全体に加えて、親指もしっかり棒で揉みほぐしてあげると完璧です。親指と脳は繋がっています。
もちろん個人差はありますが、早ければ2週間ほどで何らかの変化を実感していただけると思います。
カテゴリ:足つぼ(東洋医学)の記事一覧
- 関連記事