- 「ダメだと思っているけど・・・」
- 「食欲には勝てない。」
- 「食べなきゃよかったと思いながら食べちゃう。」
皆さん少なからず罪悪感を持ちながらも、ついつい食べてしまう間食。農林水産省の調査によれば、日本人の84.1パーセントが何らかのかたちで間食をとっているらしいです。
厚生労働省の定義は、間食とは、朝食・昼食・夕食以外に摂取するエネルギー源となる食べ物と飲み物のことで、栄養補給の他に気分転換や生活にうるおいを与えるなどの役割もあります。 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-013.html)とありました。
昔から職人さんの世界では、午前10時と午後3時に『一服』というかたちで摂る習慣があるみたいです。午後2時から3時くらいを「八つ時(やつどき)」と呼び、その時間に食べる食べ物のことを「おやつ」と呼ぶようになったそうです。
「間食を我慢すると落ち着かなくって、イライラする。」
これは、視床下部が血糖の低下を外に知らせる為に胃袋に指示を出して起きる脳のエネルギー補給のサイン。飢餓収縮とよばれています。脳は身体全体のエネルギーの約1/5を使っていて1時間5gのハイペースでブドウ糖を消費しています。なので食後、数時間でイライラしたり小腹が空いたりするのも、脳が間食(=ブドウ糖)を求めている重要なサインです。
間食をとるというのは生理的欲求からくるもので、それ自体は問題ないはずです。問題がないどころか大事なことだと思います。適度な糖質を摂る間食は脳の健康に必要不可欠です。ですが、問題は食べ過ぎてしまうことなんですね。食べ過ぎは肥満にもつながる可能性がありますので注意が必要です。どうしても我慢できないというのであれば、スナック菓子よりも栄養面でドライフルーツの方がマシですが、水分がなくなっている分、グラム当たりの糖分は多くなっているので、やはり注意は必要です。
ここで大事な役割を果たしているのが、 エストロゲンという女性ホルモン。このホルモンが摂食抑制ホルモンであるレプチンを増強し、食事をストップさせて食べ過ぎないようにしてくれます。エストロゲンが正常に分泌されていれば、物を食べるとき脳の満腹中枢に刺激を与え、『お腹が一杯になった』『もう食べなくてもいいよ』と脳に教えてくれるわけです。
ところが、ストレスなどがかかり、エストロゲンが出なくなると、ストップの命令が出ないので食べ過ぎてしまいます。エストロゲンの分泌は、ストレスによって乱れます。その状態で物を食べると必要な量を過ぎても満腹感が生まれません。つまり、イライラすればするほど食べ過ぎるのは、女性の本能だというわけです。ですから、仕事や家事、育児と忙しい毎日の中で無意識に感じているストレスが大きいほど、ついつい間食に伸びる手を止め難くしているのかもしれません。
一方、男性には、アンドロゲンという男性ホルモンがあります。アンドロゲンもレプチンの作用を増強しますが、ストレス等で分泌が減れば食欲のブレーキが利きにくくなります。
甘い物は別腹と、食べ過ぎてしまうと後悔する間食も、本能がストップをかけてくれない以上、残るは意志の力で止めるしかありません!間食は大事ですが、ついついの食べ過ぎだけは気を付けてくださいね。
「食欲を抑えるツボはありますか?」と効かれることも多いのですが、残念ながら即効性のあるツボはないと思います。検索したりいろんな本には紹介されてはいますが、イマイチ効果が感じられないのが正直なところです。いままでイロイロ提案して一番効果あったのが「歯磨き」をしてしまうというものでした。
足もみ(足つぼ)で身体全体の健康状態が改善すれば、ストレスに強い身体になり、食欲もしっかりコントロールできるようになるのですが、なにせ体質を変えるためには時間はかかるので即効性は高いとはいえないかもしれません。強いて言うなら、食欲を抑えるホルモンが関係してくるので、ホルモン分泌に関係する脳下垂体とつながっている親指をしっかり刺激することぐらいでしょうか。
- 関連記事
カテゴリ:ダイエットの記事一覧