むくみでお悩みの方は多いです。足つぼを受けられる方の半数近くが「むくみ解消」を目的にされている印象です。たしかに足裏~ふくらはぎをしっかり揉めばむくみは解消できますし、何度か受けていただくとむくみにくい体質になっていただけています。
ですが、むくが起きる原因にも目を向けていただきたいとも思います。むくみは「ふくらはぎを動かせていない」ことの他に「水分不足」でも起きてしまいます。喉が渇いたとき、ホッと一息いれたいときにコーヒーを飲むという人も多いと思います。コーヒーにはいろいろ身体にいい成分も含まれていますが、むくみで悩んでいる人は要注意ですよという内容です。
足のむくみは、足に水がたまることで起こるということは皆さんご存知です。そして、コーヒーやアルコールに利尿作用があるのもご存知です。
なので「その利尿作用で足のむくみをとることはできないの?」という疑問を持つ人も多いです。
ごもっともな疑問だと思います。でも実際はコーヒーをよく飲む方ほどむくんでいるという現実があります。
利尿作用があるのに水がたまる???
一見、矛盾しているように思えますよね。
コーヒーなどに含まれるカフェインの利尿作用は一方通行なんです。どういうことかというと、身体に水が余っている状態では、当然たくさん尿は出ます。ですが、カフェインを摂取すると、ちょうどいい水分量になっても尿はたくさんでますし、足りない状態になっても尿を出てしまうのです。
丁度いい水分量で止まればいいのですが、コーヒーをついつい飲みすぎてしまうと簡単に脱水状態になってしまいます。
つまり、コーヒーを飲んで水分補給したと思っていても、実は飲んだ量以上の水が排出されてしまい、全然水分は補給されません。逆に脱水を起こす可能性が高いわけです。
脱水状態になると、身体は体内の水分を逃さないようにするため、水分を細胞内にため込み「むくみ」を起こしてしまいます。そのうえ、脱水を起こしていることで血液はドロドロになり代謝も落ちて、さらにむくみはなかなか解消できません。
結論として、利尿作用のあるものでむくみは解消するどころか、逆にむくみをひどくしてしまうことになるわけですね。 アルコールも同じ理屈です。
むくみに対して何が良いかというと、それは水です。 むくみにも断然水が効果的です。さらに言うと身体を冷やさないために温めた水、お白湯がベストです。
「お水をあまり飲まないように」
「水分をあまり摂らないように」
「夜寝る前にお水を控えてます」
ほとんどの方は「むくむ=水分の摂りすぎ」だというイメージを持っています。ですが「水分を摂ることでむくむという訳ではありません」。実はその逆、水分を控えるのでは無く、むしろ、摂った方がむくまないのです。
摂った水分がそのままむくみになる訳ではなく、むしろ水分が足りないために老廃物が静脈やリンパに流れず、むくみにつながっているわけなんですね。
ところで、カフェインは利尿作用以外にも気になる作用があります。それは「カリウムを阻害する作用」と「鉄分を阻害する作用」、「中毒作用」です。
・カリウムを阻害
むくみの敵は塩分であるナトリウムです。ナトリウムはカリウムによって排出されますが、利尿効果のあるカリウムがカフェインによって消耗してしまう事で、体内にナトリウムだけが蓄積されて、結果的にむくんでしまいます。
・鉄分を阻害
カフェインの過剰摂取によって、鉄分の吸収が阻害されるため赤血球の働きを悪くしてしまい、貧血を起こしやすくなります。血液の流れも悪くなります。血液の流れが悪くなる事で細胞から血管への水分の回収がされにくくなり、むくみます。
・中毒
「世界で最も摂取されているドラッグ」と言われるほどカフェインは中毒性が高いです。毎日摂取していて、突然やめると禁断症状が起こることもあります。コーヒーをやめたところ、頭痛がするようになった。カフェインの摂取をやめてから24時間以内に、「精神的にモヤモヤする」「注意力が欠ける」といった初期段階の禁断症状が始まります。上手く付き合えば生活にメリハリがつきますが、
中毒性があるため、なかなか適度でやめられない
↓
やめられないから1日に5杯、6杯と飲みすぎる、
↓
飲みすぎるからむくみがなかなかとれない・・・
という悪循環になりやすいので注意が必要です。
水をしっかりとって(リンパや血液を動かすために)よく歩く。
足つぼで腎機能を回復させてあげれば、むくみは解消しやすく起きにくくはなりますが、健康の基本は普段の生活です。
- 関連記事
カテゴリ:足つぼ(東洋医学)の記事一覧