膝痛その2、トリガーポイント

加齢とともに多くなる膝痛の原因として前回は「関節軟骨のすり減り」をとりあげましたが、今回は「筋肉のコリ」について取り上げてみます。 膝など関節の痛みを訴える人は40代から急増してくるものですが、今や20代や30代でも筋肉が凝るのは普通ですし、この凝りが原因で膝の痛みを訴える人も少なくないです。

膝関節には痛みを感じる神経が存在しないので、膝痛の多くは膝関節そのものから起きるのではなく、それに関する筋が原因であることが多いです。半月板の損傷など、膝そのものを痛めている場合は話が違ってきますが、このように痛みのある場所から離れた場所ある原因をトリガーポイントといいます。

本来柔らかいはずの筋肉は、運動することで傷ついて炎症が起き痛みが生じます。 特に普段しないような動きを急にしたり、身体が冷え切った状態で運動したりすると筋肉は傷つきやすくなり痛みも大きくなります。 その痛みを和らげようと筋肉が収縮した結果、血流が悪くなり筋肉の収縮が治まらず硬くなってしまいます。これを硬結といい、一般には「コリ」といいます。

膝痛に繋がる筋肉は多いのですが、主に「内側広筋(ないそくこうきん)」と「縫工筋(ほうこうきん)」「膝窩筋(しつかきん)」の三つの硬結がトリガー(引き金)となって膝に痛みを発生させます。

 

内側広筋 深い屈伸運動や身体が慣れていない段階での過度なランニングは内側広筋に負担をかけます。また階段を降りるときに親指や足首、膝のクッションを働かせずに重力に任せて降りる際にも、この筋肉を酷使します。筋萎縮を生じやすく、回復しにくい筋といわれています。この場合の痛みはたいてい膝の内側に集中します。

内側広筋が原因の痛みは関節炎やじん帯損傷、腱炎とよく間違えられます。一時的な痛みだと思い、休息や冷却、湿布などの鎮痛剤では効果は望めません。また、ストレッチによる理学療法は過剰に行うと悪化させるので注意が必要です。

縫工筋 次に縫工筋ですが、縫工筋は身体で最も長い筋肉です。ラテン語で「仕立屋」という意味で、昔、仕立屋が足を組んで仕事をしていたことから来ていると言われています。膝内側の脛骨に付いていて、この筋肉のおかげで足を前方に上げたり膝の外旋を可能にします。 足を組むためには、この縫工筋の強い作用が必要となります。

縫工筋が起こす痛みは深い痛みというより灼熱感というかヒリヒリ、ピリピリといった痛みです。横向きに寝たとき、膝を重ねると不快感が生じたりすることも多いです。このとき膝関節に何か異常があるのかと誤解しがちですが、実は縫工筋のコリが原因だったりします。

内側広筋の硬結も縫工筋の硬結もマッサージで根気強くほぐすしか解消法はありません。マッサージするにはマッサージガンやフォームローラがあればそれを使うのが一番楽ですし効果的です。そういったものがなければ手や肘を使って深く円を描くようにマッサージします。緊急の場合は、内側広筋の皮膚をつまんで揺らすと一時的ですが痛みを緩和させることができます。

 

 

膝窩筋 膝窩筋は膝裏にある筋肉で、屈伸するときに必要な筋肉です。膝を伸ばしたり、膝を曲げるときに膝裏に痛みを生じる場合、この筋肉がトリガーになっていることを疑います。 この筋肉は坂道を下る、階段を下りる、身体をひねるなど素早く方向を変えるスポーツで硬結します。また、ハイヒールもこの筋肉に負担をかけます。

この筋肉は手でほぐします。両手の親指でグイっと圧して上下左右にゆっくり動かします。痛気持ちいい強さで行うと効果的にほぐれます。この筋肉は上手くいけば1回で膝の痛みは消えることもあります。
注意点は膝裏中央に割と太い神経が走っているので力任せに圧迫しすぎない事です。

 

膝が腫れたり炎症を起こしているわけでもないのに痛みが生じているとき、1回のマッサージで解消できる場合もありますが、少しずつ根気強くほぐしてみてください。これらの筋肉を柔らかくしてあげれば膝痛が消えることもあります。

カテゴリ:足つぼ(東洋医学)の記事一覧


不調スッキリ!足つぼ(足もみ)やってます

足つぼ(足もみ)で体質改善
  • 足からの体質改善!
  • ・痛いけどカラダすっきり!
  • ・リラクゼーションでは物足りない
  • ・内臓が元気だとお肌も元気!
  • ・足の冷えで悩んでる
  • ・睡眠薬なしで眠りたい
  • ・認知症対策に
  • ・お薬を絶ちたい
  • 足つぼ(足もみ)やってます

 

薬用オパール
リスブラン
一生青春
ノンEシリーズ

ミフネ化粧品店
兵庫県姫路市駅前町322
AM10:30~PM6:00
日曜の午前中はお休みの場合があります




詳しい地図を表示
(Google Map)